ChatGPTの始め方や使い方を画像を用いて、わかりやすく解説していきます。
無料でなんでも相談に乗ってくれて、新技の名前も考えてくれて、ラップも作ってくれて、会話の相手もしてくれるので、まだ使ったことのない人は一度は触れてみると新時代を感じられると思います!

ChatGPTを触った初日は恐怖と興奮で眠れませんでした!
ChatGPTとは?
ChatGPTとは人間と会話するように応答してくれるAIで、日本語でもスマホでも利用が可能。現状アプリはなくブラウザのみです。
例えば以下は「花粉症がつらい」と話す私に、ChatGPTは気持ちに寄り添いつつ対策を教えてくれました。

このChatGPTが誰でも無料(23年/3月時点)で利用できるので話題になっています。基本的になんでも聞けますが性的なことやヘイト/暴力的なことに関しては、回答を拒否することがあります。
開発元はOpenAIというAIを研究するアメリカの法人で、イーロンマスクが立ち上げており、マイクロソフトからも出資を受けるなど、AI分野では非常に有名な法人です。
利用方法
利用方法は非常に簡単で、https://openai.com/blog/chatgptにアクセスし無料アカウントを登録するだけ。左下の赤枠のところから登録できます。
※アドレスと携帯電話番号が必要になります。

また登録後はOpenAI本体の画面(ChatGPT画面ではない)に飛ぶことがあったので、登録完了後は手動でhttps://openai.com/blog/chatgptに戻ってきてください。
また登録画面は基本英語なので不安な人は以下をタップして参考にしてみてください。
上記のTry ChatGPTタップ後↓

アカウントがない人は「Sing up」を選択し、アカウントの作成に進みます。
以下の画面になる人もいればならない人もいます。または「verify you are human(人間であることを確認)」というボタンが出るパターンもあります。

ボタンを押して、人間であることを宣言しましょう。繰り返しますがこの画面が出ない人もいます。

アドレスを入力するか、面倒なら「Continue with google」をタップすればgoogleアカウントでログインできます。
ちなみにアドレスを登録して新規のパスワードを設定する場合は8文字以上が必須です。

登録後に上記のように「メール送ったから確認してくれ」的な内容の画面が出るので、メールを確認しましょう。
その後名前の入力と電話番号を入力すれば登録が完了します。

メール内の確認ボタン(URL)をクリック後上記の画面になったら、https://openai.com/blog/chatgptに手動で戻ってきてください。この画面はOpenAI本体の画面となります。
アカウント作成が終わったらhttps://openai.com/blog/chatgptに戻り、ログインできていれば最下部の赤枠に早速ChatGPTに対して文章を打ち込めます。

まずはここに色々打ち込んでみて、ChatGPTがどう返信してくるかを楽しみましょう。ちなみに上部にExamples等書いてありますが、あまり気にしなくていいです。一応以下が日本語訳です。

何を聞けばいいかわからないなら「何を聞いたらわからない」と打ち込めばいいのです。
何ができるのか
さて日本語での会話はできますが、実際に役に立つのかどうかが重要。まず本格的に利用する前に以下の点は注意しておきましょう。
- 2021年までの情報しか持っていない
- 普通に間違ったことをあたかも本当のように言ってくる
- 最新情報や明確に答えがあるものを聞くのはあまり適していない

このように普通に事実と違うことを返してくるので、正しい情報は今まで通りgoogleで調べたほうが確実です。
では何に使えるかというと、答えのない問いや、依頼、創作、ブラッシュアップ、プログラミング、暇つぶし。
答えのない問い
「なぜ戦争はなくならないんですか?」みたいな問いは、いくらwebページとか本を読んでも明確な答えはありません。
このような問いに対してChatGTPを使うメリットはひたすらに深堀ができることです。
「なぜ?」「その論理は矛盾してない?」「じゃあどうすればいいの?」「なぜ○○じゃないの?」という問答を永遠に続けることができるため、多少なり自分の答えに近づくことができます。
本やwebページは一方的に意見が書かれているだけで、その場で思いついた問いには答えてくれません。
依頼と創作
いいアイデアが浮かばない、むしろ考えるのが面倒な時こそChat-GPTの出番です。

「9.ローリングサンダー」以外はどれも粒揃いですね。地味に新技のお祝いしてくれるのも嬉しいです。
自分のアカウント名や、新サービスの名前、ブログのタイトル、ツイートの内容など頼めばいくらでも考えてくれるので、どんどん依頼してみましょう。
もちろんラップもイケます。

全く韻を踏めていない当たり、伸びしろしか感じません。
物足りなければ「もっと韻を踏んで!」と依頼すればいいだけです。
ブラッシュアップ
アイデアはあるもののもっと広げたり深堀したい、このアイデアの弱点をつぶしておきたいなというときに、ChatGPTに突っ込んでもらいましょう。

ChatGPTからの質問に答えていけば、かなりキャラ設定がはかどりそうですね。
今回は創作の話ですが何か重大な決断、例えば転職などの際に「転職にあたって考慮すべき点が十分に考慮されているか私に質問してください」と聞けば、自分の考えをしっかりとまとめることができます。
「私に質問してください」はいろいろな場面で有効です。
プログラミング
プログラミングも言語の一種なので、ChatGPTは理解しています。

一発では上手くいきませんでしたが、何度か状況を伝えながらコードを改善してもらって以下の意味のない機能を実装できました。

プログラミング完全初心者だと、質問の仕方が難しいので実用レベルではないですが、プログラミングをいじったことがある人ならかなり良い相棒になります。
あとプログラミングの勉強にも十分使えます。
暇つぶし
ChatGPTの醍醐味である暇つぶし。

遊び方は無限大で、とにかく色々と指示してみること。できないことの方が少なく、上手くいかない場合は指示の仕方が悪いだけです。
ChatGPTに一人二役やってもらうことで、シミュレーションとして傍観することもできます。

野球ファンだけタメ口なのが気になりますが、勝手に会話が展開されていくのは面白いです。
ちなみに遊びに関してはすでに以下の天才がいます。
AIにアシタカの口調で、漫才をさせられるところまでノウハウが溜まってきた。見て!
— 深津 貴之 / THE GUILD / note.com (@fladdict) March 1, 2023
「我が名はアシタカ!ここで乗り越し精算ができると聞いて来た!」 pic.twitter.com/qGPjZayuT0
多分日本語で一番Chat-GPT遊びを開発してるのが上記の深津さんなので、気になる方はフォローしておきましょう。
ChatGPTのコツ
ChatGPTなどのAI対して指示することを「プロンプト」と言い、ネット上では呪文/呪術などと呼ばれたりもします。
このプロンプトの内容によってAIが返してくる答えが大幅に違うので、適切なプロンプトを作れるかがキモ。
- やりたいこと、欲しい答えを明示
- 設定やテーマを提示
- クオリティを提示
やりたいこと、欲しい答えを明示
やってほしいことではなく、まずは自分がやりたいことを説明します。
「自分は○○をやりたい。だから○○をやって欲しい」と指示することで、ある程度目的に沿った答えを返してくれるようになります。
この時必要であれば、自分の状況なども説明するとさらに文脈を読み取って、より状況に合った答えになる確率が上がります。
設定やテーマを提示
ただ「○○をやって」だけだとかなり幅が広くなるので、設定やテーマはできるだけ細かく伝えたほうがいいです。
テーマは何か、何文字くらい必要なのか、前提条件は何かなど、細かく伝えれば伝えるほどクオリティは上がります。
一方で斬新なアイデアを発掘したいなら、あまり細かく伝えすぎないほうが良いです。
クオリティを提示
これも結構大事です。
何かを教えて欲しいなら「初心者にもわかりやすく」というクオリティを指定しましょう。
コピーライティングを頼むなら「一流のコピーライターになったつもりで」とクオリティを指定しましょう。
クオリティの指示がある無しで結構出力結果が変わります。
以上をまとめると、例えば以下のようなプロンプト。
私はBTSの魅力を理解することで、若い女性とコミュケーションを取れるようになりたいです。
そこでBTSの魅力を初心者である私にもわかりやすく、存分に語ってほしいです。
語る際はBTSの熱狂的なファンとして、細部まで語りつくしてください。
熱量で私を圧倒してほしいです。
こうすることで、長文を引き出すことができました。特定の曲名にまで言及したアツい内容です。
基本的には細かく指定すればするほど、満足のいく回答を得られると考えて良いと思います。
Chat-GPTの問題点
ここまでChat-GPTの使い方を見てきましたが、改めてChat-GPTの問題点についても整理しておきましょう。
まず一番大きいのは「間違った情報を事実のように語る」点。なので知りたいことがある場合は、自分でググった方が良いケースのほうが多いように感じます。
また2021年までの情報しか学習していないので、最新の情報は得られません。
さらにネット上の情報から学習しているため、ネット上に情報が少ない例えば「地元の名店」などは知らないことが多いです。
以上のことから、調べ物でChat-GPTを使うのは適していません。あくまで相談相手や、何かを考えてもらった方がChat-GPTの強みを生かせると思います。
最後にChatGPTそのものの問題点ではないんですが、ネット上のあらゆる単語や文章がChatGPTの勉強元になっているため、基本的には英語が一番得意です。
現在ChatGPTは無料で使えていますが、苦手な日本語の場合処理に倍近くの負荷がかかり、有料になった際は料金も倍近くかかると言われています。
なぜここまで盛り上がったのか?
ChatGPTは22年の11月末にリリースされ、そこからわずか2カ月で利用者が1億人を突破しました。世界人口が80億人なので、たった2カ月で人類の1%が利用したことになります。
ここまで盛り上がった一番の理由は「無料」であることと「チャット」形式であったことです。
実はChatGPTの大元になるGPT3というAIは2020年に開発されており、この時点で自然言語(英語や日本語)で命令すれば自然言語で回答される仕組みはできていました。
ただAIが答えを出力するのにサーバーの負荷がかかるため、何かを依頼するごとに課金される仕組みで、一部のAIマニアにしか利用されておりませんでした。
そこで22年11月末に「チャット形式」にGPT3をカスタマイズし、無料で公開されたのがChatGPTです。
チャット形式で誰でも親しみやすい形式になったほか、基本無料というのが爆発的にユーザーを伸ばした要因です。
無料ではありますが、実際にはサーバー負荷がかかっているため費用はOpenAIの持ち出し。つまりいつまでも無料で使えるとは限りません。
chatgptは、GPT-3を使用した対話モデルです。
GPT-3は、現在最もパワフルな自然言語処理モデルであり、機械学習アルゴリズムを使用して文脈を理解し、質問に自動的に回答します。一方、chatgptは、GPT-3モデルを使用して、より複雑な会話を行うために、より詳細な文脈を把握できるように設計されています。
一応有料プランもある
結論から言うと無料でも存分に使え(23年3月時点)ますが、一応有料プランもあります。
料金:200ドル(2500~3000円)
■メリット
・混雑時でも優先的にアクセスできる
・若干回答が早くなるかも
・若干回答クオリティが上がるかも
・最新機能を早く使える
個人的には混雑時の優先アクセスが一番メリット大きい気がしますが、混雑で入れない状況がそんな多くないので、ぶっちゃけ有料プランのメリットは私は薄いと思います。
これから追加される最新機能にもよりますが、まずは無料で使ってみて不便を感じたら有料版を検討してみましょう。
ChatGPTのAPI利用
23年3月2日についにChatGPTのAPI提供を開始されました。
さすがに有償ではあるものの自社のサービスやアプリ内にChatGPTを常駐させることができるようになり、一気にビジネスシーンでの活躍が見込まれます。
- ゲームキャラとChatGPTをリンクさせてゲーム内キャラと会話可能にする
- ECに常駐して、ショップスタッフとして接客させる
- ユーザーごとに内容を変えてセールスメールを作成する
- Vtuberの中の人をChatGPTにやらせる
- ユーザー問い合わせの1次対応をやらせる
いよいよ自分の話し相手が人間なのかAIなのか判断がつかなくなる時代がやってきそうです。