テックキャンプの炎上まとめ!結局何があったの?

スクールの評判

ものすごく簡単に言うと

  • 運営会社Div(元)社長のマコなり社長がイケイケで金持ちアピールをして燃えている(常時)
  • テックキャンプのサービス内容と料金や宣伝が釣り合っていないとして燃えている(20年~)
  • マコなり社長が社員を大量リストラした上で、各々の自己責任ともとれる発言で燃えた(21年)

の3点で大体説明が付きます。

どちらかというとテックキャンプが炎上している問よりは、マコなり社長が炎上していると言い換えたほうがピンとくるかもしれません。

マコなり社長とは?

1989年生まれで22歳でDivを立ち上げ、ITで成功した典型的な若手社長の一人。また登録者90万人を超えるYouTuberでありインフルエンサー。

さらにテックキャンプの運営会社である株式会社Divの創業者であり社長でしたが、23年3月末に退任しました。その後は筆頭株主として、Divないしテックキャンプには関わるようです。

YouTubeでは本人が「人生を変える機会になる話を配信します」と言っている通り、以下のような動画が人気です。

他にも「Makonari Inside Storie」という月3000円のオンラインサロンを運営しており、2020年8月に会員数が1万人を突破したと本人が言っているので、それが事実であればサロンの収入だけで年収3億円を超えます。

以下がオンラインサロンサービス発表の動画です。

ちなみにこのオンラインサロンリリース時もちょっと炎上しました。

「お金に興味ないと言いつつ月3000円は高くね?」とか、これは完全にテックキャンプとは別物なんですが「そんなことするくらいならテックキャンプのサービス向上させろ」という声も少なからずありました。

炎上しやすいタイプのインフルエンサー

マコなり社長に限らず、イケイケで儲かっている若手インフルエンサーは基本的にアンチがいるので、マコなり社長も例にもれず常時炎上対象となっています。これ自体に特筆すべき点はありません。

ただ問題なのはマコなり社長の炎上ないしアンチがテックキャンプというサービスにまで飛び火してしまっていること。

これは個人的な意見ですが、テックキャンプと他のプログラミングスクールを比べると、仮に同じような内容であったとしてもテックキャンプだけが炎上しているという印象があります。

テックキャンプというよりプログラミングスクール界隈に対する批判なのでは?
という意見がテックキャンプないしマコなり社長に集中している気が。。。

リストラの一連でマコなり社長が炎上

株式会社Divでは21年6月2日に100名以上のリストラが行われました。また希望退職者やこの時期の離職者を合わせると半数程度の300名近くが会社を離れたと言われています。

リストラ自体法的には問題ないんですが、一番の炎上の原因となったのはリストラ後に行われた社内スピーチのネット上に出回り、その内容が不誠実であると指摘され拡散されたから。

社内向けスピーチまとめ
  • リストラは対外的には社長である私の責任として謝ることはできる
  • だがひたすら謝罪しても皆さんの人生は変わらない
  • みなさんはみなさんの人生の責任をもって生きて欲しい
  • 私はまだまだ道半ば。この困難にワクワクしている

謝罪少なめ&自分語り多めの内容で、リストラに遭った人に対して不誠実として拡散されました。

ただこの問題が大きくなったのは、マコなり社長自身の収入はオンラインサロンやYouTubeなどで十分にあり、社員はクビになって苦境にあるがマコなり社長は裕福なままという構造だと思います。

実際マコなり社長にとってテックキャンプはやりたいことの一部でしかなく、オンラインサロンなどでの収入は別会社で計上しており、6月2日にリストラを発表した直後もYouTubeでは一人のインフルエンサーとして何事もなかったように動画がアップされています。

以下はリストラ発表の日(21/6/3)にアップされた動画。

社員からすれば「YouTubeなんかやってないで、会社経営に全力を注いでいればリストラは防げたのでは」と思われても致し方なしですね。「それができなかったのならもっと謝れよ」という感じでしょうか。

私が社員だったとしてもリストラ発表日に

普通に動画アップしてたら「は?」とは思いますよね。

マコなりは結局子供だった?

なにやら痛烈な見出しになりましたが、別に悪い意味ではなく以下動画でもマコなり社長本人が「自分のやりたいことをやるのが子供。他人に合わせるのが大人」「そして自分はずっと思春期で子供」と言っています。

動画のまとめ
  • マコなり社長はクリエイティブに興味がある。0→1を産み出したい
  • 企業を成長させ市場を奪い合うことには面白みを感じない
  • 炎上を謝罪したときに、もう他人に合わせるのは嫌になって代表退任を決めた
  • とはいえYouTuberとして売れてなかったら、代表退任の決断はできなかったかも

社会のため、周り(社員を含む)のためにではなく、自分のやりたいことをやりたいということでした。

これを見て「そんなわがままな子供は経営者失格だろ」と批判するのは簡単ですが「子供が遊びに没頭するような感覚でDivを創業していないと存在しないサービス」であったことを思うと、会社の成長段階に合わせて適任者はかわるんだなとも思います。

テックキャンプのサービス内容で炎上

これに関しては特にテックキャンプがひどいというわけでもなく、数年前のプログラミングスクール業界はマーケティング優先で、割とサービスの質が悪かったように感じます

そんな中業界トップかつ有名人であるマコなり社長が運営しているテックキャンプが矢面に立つ形で炎上したという経緯です。もちろん昔からしっかりと運営されているプログラミングスクールもあるとは思います。

なので炎上したのは事実なんですが「特定の○○が悪い!」という感じではなくて、料金高い/転職先が微妙/講師が現役エンジニアではないなど各々が思う不満を上げていったら、一つの炎になって炎上した流れ。

2020年9月に本人がネット上などで語られているテックキャンプの闇(サービスの質など)について語っている動画あります。

動画の内容を見ればわかるんですが、どのプログラミングスクールにも存在しうる問題点であり、特段テックキャンプが他サービスより劣るというわけではないという認識です。

テックキャンプが気になる点

とはいえ他スクールに比べてテックキャンプどうなの?と思う点もいくつかあります。

  • ポートフォリオは既定のもののみ
  • 公式ページの宣伝文言

まずポートフォリオ(成果物)に関してはカリキュラムに沿ったものを作るのみで、オリジナルのポートフォリオ作成はサポートされません。もちろん作るのは自由なんですが「メンターに助言を求めないで」ということです。

テックキャンプから紹介される求人に応募する分には問題ないんですが、自分で転職活動する際は必ずオリジナルのポートフォリオが必要になります。

テックキャンプはメンターが現役エンジニアではないので、カリキュラム外のことに関しては回答できる知識がないということだと思います。

宣伝文言の妙

※上の画像は23/3/17時点のテックキャンプ公式ページの一部画像です。

98%がITエンジニアになってよかったと回答しており、92%が費用に対してリターンを得られたと回答しています。

この回答の割合をどのように算出しているかというと画像右下の「※1:21/3/1~21/4/30の卒業生114人に対するアンケート結果」です。ここで注意したいのは以下。

  • 卒業の定義とは何か
  • 21/3/1~21/4/30の卒業生全員なのか
  • どのような質問内容だったのか?

例えば「ITエンジニアになってよかった」と回答するには、エンジニアとして就職してなければ回答できないはずですが、その場合アンケート対象に「エンジニアにならなかった人」を卒業生114人に含めていない可能性があります。

また卒業の定義に関しても就職したことを卒業とするのか、カリキュラムを終了した人を卒業とするのかの定義によって変わります。

さらに3つ目に「転職後に1~3年で144万円年収アップした」とありますが、この数値の算出方法は「※2:21/3/1~21/4/30の卒業生63人に対するアンケート結果」とあります。

※1と※2では期間も卒業生という定義も同じですが、なぜか人数(回答数)だけが違います。

アンケートの信用度

例えばですがアンケートを200人に送り以下の質問内容であれば、ある程度意図的に回答の内容や割合をコントロールできます。

①エンジニア転職した人のみ回答してください。エンジニア転職して良かったと思いますか?

②エンジニア転職した人のみ回答してください。費用に対してリターンは得られましたか?

③転職後数年で年収が100万円以上アップした人のみ回答してください。いくら年収がアップしましたか?

これにより回答人数に差が出るのも説明が付きますし、回答内容がテックキャンプによって良い方向にある程度コントロールができます。

もちろんただの想像なので実際のアンケートがどうだったかはわかりませんが、個人的な感覚としては入学後に挫折したり転職できなかった人がこのアンケートには含まれていない気がしています

ちなみにテックキャンプやプログラミングスクールはおろか、全ての宣伝に対して言えることなので、皆さん冷静になって考えてみましょう。

嘘はついてないけど、

本当に知りたい数字とは少しズレていますね

ミスマッチが炎上の要因に

上記の画像をふわーっと見て「テックキャンプに入れば98%エンジニアになれるし、144万円くらいの年収アップは見込めるんだ」と思って入ったら、現実は違ったということになりかねません。

人それぞれだし受講者が勝手に勘違いしたと言われればそれまでですが、ミスリードを狙っているようにも見えるので、これも炎上の要因の一つでもあります。

まとめ

テックキャンプが炎上しているというよりはマコなり社長が炎上していると言った方が正しく、さらに言えばプログラミングスクール業界自体が若干炎上した過去があります。

その一方でテックキャンプのポートフォリオのサポート不足や、若干ミスリードを狙っている宣伝手法は単独で炎上したと言われても違和感はありません。

とはいえ他のプログラミングスクール比べテックキャンプが特段悪いという感じでもないので、プログラミングスクールに対して過度な期待は禁物です。

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