以下Yahoo!知恵袋で「プログラミングスクールはやめとけ派とプログラミング独学はやめとけ派どっちもいるんですけどどっちの方が正しいですか?」という投稿がありました。
そしてなんと寄せられた回答は31件!まだ見てない方は是非一度以下のYahoo!知恵袋スレッドを見てみてください。

本ページではYahoo!知恵袋の回答にも触れながら、私自身の意見も述べていきたいと思います。
知恵袋のプログラミングスクールはやめとけ派の比率

やめとけ派 | 11人 |
通うべき派 | 0人 |
状況に寄りけり | 15人 |
主張不明 | 5人 |
計 | 31人 |
「その人や、スクールの内容などの状況によるので一概には言えない」という回答が最多で15人。次に「やめとけ」と回答した人が11人と多く、一方で「通うべき」と言い切った人は一人もいませんでした(笑)
個人的にはもっと「プログラミングスクールはやめとけ派」が多くなるかなと思っていましたが、皆さん結構冷静に「状況に寄る」と解答していた印象です。

かく言う私は「状況に寄りけり派」です!
プログラミングスクールはやめとけ派の主張

- 独学ができないなら、そもそもエンジニアは無理
- 未経験でエンジニア業界に入って研修受ければいい
- プログラミングスクールに入らなくても学べる
- 就職後に独学が必要になるから、最初から独学でいい
- お金の無駄
まとめると大体上記が知恵袋のプログラミングスクールやめとけ派の主張です。賛同できるものもあれば、ズレている主張もあるので詳細に解説していきます。
独学ができないなら、そもそもエンジニアは無理
この主張はまさにその通りで、結局就職後も勉強する必要がありどのみち独学が必要になります。
なので独学が全くできないもしくはやる気がないなら、エンジニアに向いてないのでプログラミングスクール云々の前にエンジニアを目指すのをやめたほうがいいという主張です。

独学は絶対にしたくない!という人はエンジニア以外のキャリアを考えましょう。
その方が幸せになれます。
この主張は確かに正しいんですが、一方で「スクールに通う=独学ができない人」と結論付けるのは完全に誤り。
「独学もできるが独学だと効率が悪いのでプログラミングスクールに通う」という人の存在が考慮されていません。
そして「スクールに通って今はエンジニアとして活躍している人」はほとんどの場合「独学もできるが独学だと効率が悪いのでプログラミングスクールに通う」に当てはまります。
- 独学絶対にしたくない人はスクール云々の前にエンジニア向きではない
- 独学もできるが、効率を優先してスクールを選択する人もいる
- 「スクール生=独学できない人」と結論付けるのは誤り
未経験でエンジニア業界に入って研修受ければいい
入れればそれでいいと思いますが、中途かつ完全未経験でエンジニア業界に入るのが困難です。
新卒/第二新卒であれば確かにとりあえずエンジニア業界に入ってから勉強する戦略は有りだと思います。
また就職後も研修がほとんどなかったり、振られる仕事はエクセルや仕様書作成などプログラミングとは無関係な業務が多くなります。
となれば結局独学するかスクールに通う流れになり、意外にもこういった名ばかりエンジニアがスクールで学び直すパターンは結構多いです。
- そもそも未経験で入るのが困難
- 新卒/第二新卒なら戦略としてあり
- ただ入社できても、結局自分で勉強するパターンが多い
プログラミングスクールに入らなくても学べる
プログラミングに限らずなんだってそうですね。学校に行かなくとも算数や社会は参考書で学べますし、大学に行かなくとも一人で研究はできます。
ではなぜプログラミングスクールも含めて様々な教育機関や教育サービスがあるかというと、効率よく学べるからです。
不必要なことや間違ったことを勉強していたら時間の無駄です。「それは違うよ。こっちを学んだ方がいいよ。こう考えると理解が進むよ。」という指導があるかないかで、効率は段違いなのは想像できると思います。
- プログラミング含め大抵のことは教育機関や教育サービスを利用せずに学ぶことはできる
- ただ学習効率を考えると教育機関や教育サービスは独学より優れている
就職後に独学が必要になるから、最初から独学でいい
就職後に独学が必要になるのは間違いありません。だからと言って最初から独学が良いかと言われると論理が飛躍しています。
繰り返しになりますが教育サービスのメリットは学習効率が良いことです。特に何もわからない初心者のころは特に効率が良くなります。
一方である程度知識が付いてきて、勉強の仕方や方向性がわかってくると教育サービスでの学習効率アップの幅が小さくなります。
なので就職後に独学が必須なのは間違いないですが「プログラミングスクールやめとけ」という主張とは無関係です。
お金の無駄
これは価値観の問題で「お金の無駄かどうか」だけを論じても意味がありません。サービスとして品質が低いから無駄と感じるのか、スクール無しでも学べるから無駄と感じるのか、その理由が重要です。
今までの主張から言えば「独学でも学べるのにお金を払って学ぶ必要はないので無駄」ということになるかと思います。
この辺りは繰り返しになりますが効率よく学ぶ(べる)かが論点となり「効率は求めない。または効率は変わらない」と考えているならお金の無駄という主張は通ります。
ただ効率を求めないなら確かに無駄ですが、効率は変わらないという主張は誤りだと思っています。
またこの手の主張は「無駄」という言葉を使う人が知恵袋を含め多いですが「価格が価値に見合わない=料金が高い」というのが本質でしょう。
これこそ完全に価値観の問題なので、人それぞれ結論があっていいかと思います。
プログラミングスクールは状況に寄りけり派の主張

- 学習意欲があるなら独学でもスクールでもどちらでもいい
- スクールはピンキリだから気を付けるべき
- 勉強のとっかかりとしてスクールを利用するならいい
- お金かけて効率よく学ぶならスクール。安く時間かけて学ぶなら独学
知恵袋のプログラミングスクールは状況に寄りけり派の主張をまとめると以上の通り。私自身も状況に寄りけり派なので、割と上記の主張で結論が出ている気がしています。
学習意欲があるなら独学でもスクールでもどちらでもいい
「学習意欲があるなら独学でもスクールでもどちらでもいい」これが結論です。
究極的には学校に行って満足するような人には向いていないと言うことだとは思います。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11254980461?sort=1&page=1
学校に行ったとしても、自分で興味を持って学習を進められるような人であれば別に問題は無いと思いますし。
学校からの課題だけをこなして出来るようになったつもりでいてはいけないということです。
とっかかりを掴むためのツールとしてはプログラミングスクールに通うことは悪い選択ではないです。
「学ぶためにスクールに通う」のか「自分をエンジニアにしてもらうためにスクールに課金する」のかの違い。前者が正しいスクールの利用方法で、後者はスクールうんぬんではなくそもそもエンジニア向きではないという感じです。
知恵袋では核心を突いた言及がなかったので残念ですが、やめとけ派がプログラミングスクールを嫌う理由は結局「スクールに課金すればエンジニアにしてもらえると思っている人」が多くいるからです。
そしてそのような人はスクール卒業後に就職できたとしても独学で勉強する意欲がないので、使えないエンジニアになります。そしてそれを見た現役エンジニアが「スクールはダメ。やめとけ」となるわけです。
「スクールに課金したからエンジニアになれる」と考えている人には私も「やめとけ」と言うでしょう。
- 学ぶ意欲があるなら独学かスクールは選択の問題
- 課金すればエンジニアになれると思ってるなら「やめとけ」
スクールはピンキリだから気を付けるべき
確かにスクール選びは結構重要です。「3カ月短期集中で勉強して、とりあえずエンジニアになりましょう」というスクールもあれば「2年学んで好待遇のエンジニアを目指しましょう」というスクールもあります。
上記はどちらが良い悪いではなく、個人の選択の問題。と言いたいところですが、あまり短期でとりあえずエンジニアになろうというキャリアプランはあまりお勧めできません。
やめとけ派の多くは短期集中系のスクール出身者は使えないと主張します。
私も少なくとも6カ月以上のカリキュラムがあるスクールをおすすめしています。
- 短期カリキュラムのスクールは就職後に苦労する
勉強のとっかかりとしてスクールを利用するならいい
初心者が独学で学ぶときのデメリットは、正しいかどうかの確認ができないことです。
勉強の内容が意味のある分野か、正しい勉強方法か、書いているコードは実践的か。独学だとこれらの確認ができません。
特に「書いているコードが実践的か」はエンジニアに見てもらわないことには、チェックができません。
一方である程度知識が付いてくると、独学でも大きく外れることがなくなるので、学びのとっかかりにスクールはいいが、ずっとスクールに頼り切っているのは問題という主張です。
この主張には私も同意します。結局就職後は独学が必須です。
お金かけて効率よく学ぶならスクール。時間かけて安く学ぶなら独学
これも選択の問題ですね。一刻も早くエンジニアになりたいというわけでなければ、時間をかけてでも独学で学ぶのはもちろん有効な選択肢です。
まとめ

知恵袋の結果では「約1/3の回答者がプログラミングスクールやめとけ派」で、「約1/2が状況に寄る」という形ですが、まとめると以下が結論です。
- スクールに課金すればエンジニアになれると思っている人
- 全く独学する気がない人
- 効率よく学びたいならスクール
- 学びのとっかかりにスクール
確かに世の中にはなるべく楽して独学せずにエンジニアになりたい人も多いですから、そういった人たちに向けて「やめとけ派」の主張が目立ちます。
ですがプログラミングに限らず教育機関や教育サービスが存在するのは、それ相応の価値があるから。特に学びの効率を良くしたいなら、十分利用する価値があります。